東京都下ボーダー・コリークラブはJKC公認の愛犬クラブです

血統証明書(CERTIFIED PEDIGREE)について

日本ではJKC(ジャパンケンネルクラブ)のみならず、JCC(日本コリークラブ)やPD(日本警察犬協会)等の団体も存在し、JKCを含めたこれらの団体が発行する犬の血統を証明するものが「血統証明書」です。 「血統証明書」はその犬の血統を明記することで、その犬種の保存を目的に管理・発行されます。 なお、JKC発行のものは「国際公認血統証明書」と記されます。 血統書には、犬種や登録番号、生年月日だけでなく、その犬の母犬・父犬それに両祖父母犬・曽祖父犬などの、血統や被毛の色・種類などを血統順にさかのぼり記載しているもので、人間で言う「家系図」をより詳細にしたものです。

血統書の歴史

血統書のはじまりは、19世紀イギリスで馬の改良のためにその概念が創り出され、改良に関する管理概念が成果を上げたので当時、特にイギリスで飼育が盛んだった犬にも利用されはじめました。 そして馬の管理概念を元に「犬種」を体系化し、K.C(ケネルクラブ)という全犬種団体が組織され管理することになりました。 その後血統書は、犬種の承認と血統登録を通じて犬種の純血の保持を計ると共に、改良・普及を計ることを目的とし、その手段としてトライアル(訓練、しつけ)や展覧会が開催され、徐々に発展してきました。

血統書の発行について

ブリーダー(繁殖者)は、同一の母犬から同日に生まれた子犬を通常出産後3ヶ月までにJKCに登録、血統書の発行を所属クラブを通じて申請します。←JKC各種申請手続きを参照して下さい。JKCによる審査後、申請内容に問題がなければ、登録した子犬達の血統書が発行されますが、申請から発行までにはそれなりの時間がかかってしまいます。これは記載内容の不備や故意に不正申請が行われていないかのチェック、登録間違いがないか等を厳密に審査するためです。

「血統書証明書」の見方

JKCの血統書証明書を元に、その見方について解説します。
まず記載されているものは、犬名(繁殖者がつけた登録名称)、犬種、登録番号、性別、毛色、繁殖者名、所有者名、譲受年月日、登録日、生年月日、一胎子(兄弟姉妹)頭数、訓練資格・賞歴の有無などです。

そしてその犬の両親、祖父母、曽祖父母の3代祖14頭の祖先の犬名や賞歴を詳しく記載しています。賞歴は犬名の左肩に記号で示されてており、JKCの場合、CHの記号はJKCチャンピオン、TCHはトレーニングチャンピオン、GTCHはグランドトレーニングチャンピオン、AUST CH はオーストラリアチャンピオン、AKC(AM)の場合はアメリカで、KC(ENG)がつけばイギリスのチャンピオン登録犬です。

チャンピオン犬の血統ならその犬もすぐれていると一概には言えませんが、競争馬のサラブレッドと同じ考え方で、優秀な犬は優秀な血統から生まれてくることも多いのは事実です。

  1. 犬名
    繁殖者がつけた血統証明書上の正式な犬名。 通常、「犬名+犬舎名」で構成されていています。犬舎名とは、犬の名字にあたるもので、「JP」という記載があれば、この犬舎名が国際犬舎名登録されていることを示します。(FCIが付いている場合もあります。)
  2. 犬種
    JKCで管理されている正式な犬種名です。
  3. 登録番号
    本犬のJKC登録番号です。その犬種を区別するアルファベット(犬種記号)+5ケタの英数字+年号で構成されています。登録番号の前には、ボーダーコリーであればBCL、ウェルシュコーギーペンブロークであればWPなどの犬種別表示がされています。
  4. 性別
    性別(牡・牝)が記載されています。
  5. 毛色
    毛色、B/W(黒が記載されています。
  6. 繁殖者名
    ブリーダーの氏名と所在地が記載されています。
  7. 所有者
    犬を譲り受けた所有者の名前が記載されます。 当初はブリーダーや子犬専門飼育者の名前が記載されていることが多く、後日名義変更をすることでご自分の名前で再登録します。
  8. 譲受年月日
    新しい所有者が名義変更申請した日が譲受年月日として記載されます。
  9. 生年月日
    本犬の誕生日が記載されています。
  10. 両親繁殖認定犬
    両親犬が種犬認定されている場合に記載されます。 種犬認定とは、その犬種の理想像である犬種標準」(スタンダード)に照らし合わせ、優秀な資質を後世に伝えるにふさわしいと判断された犬に与えられる資格です。 記載されているそれぞれの犬名の頭に*のマークがついていれば、その犬が種犬認定されていることを示しています。
  11. 一胎児登録
    11111〜11113という番号が一胎児登録番号に記されていた場合、3匹兄弟になります。
    母親は1匹ずつ出産しますので、通常最初に出産した子犬から順番に登録していきます
    ちなみに、子犬登録する際、1匹ずつ登録する単犬登録と、まとめて登録する一胎児登録がありますが、ほとんどの場合、一胎児登録されます。
  12. その他記載事項
    ・ 資格犬繁殖: 両親犬共に訓練資格に合格していることを表しています。
    ・ 認定資格犬繁殖: 両親犬共に訓練資格及び種犬認定資格に合格していることを表しています。
    ・ 早期繁殖: 両親犬共、もしくは父犬・母犬のどちらかが繁殖適齢期に満たないで交配した場合に明示されます。
    ・ 極近親繁殖: 交配した犬同士が親子・兄妹姉弟(異父・異母を含む)関係にある場合に明示されます。
    ・ 極近親早期繁殖: 早期繁殖と極近親繁殖が重なっている場合に明示されます。